Yoshifumi Sasano Exhibition,"VAULTING HORSE 2-Funny but Empty"
笹埜 能史展「VAULTING HORSE 2(跳び箱 2)―Funny but Empty」

2009年8月17日(月)〜30日(日)12:00〜18:00(水・金休廊)


 関西で言うところの「あほらしい」は非現実、ナンセンス、批評精神いろんな意味を含みながら物やことのずらし加減を言い得る心地よい言葉のひとつです。
 今回、作品を前に立ち上がる懐かしさや面白さ、また一方の虚しさや寂しさという負の感情、そんな複雑さを「funny but empty」と表しました。
 「おかしみ」の作品に対し「あほらしい」と評されれば本望と思っています。

笹埜能史







 今回、笹埜は市場の空間に跳び箱を出現させた。「跳び箱」は学校以外では見られないものである。しかもこの跳び箱は学生時代によく見慣れた跳び箱ではなく、横っ腹が円形に刳り抜かれている。その中にコージーな空間が設えてあるのが見える。サイズも1.5倍も大きく造られている。跳ぶことを拒絶しているとしか思えない。ところが、ギャラリーに据えられたモニターではクレーンで吊り下げられ、あらかも跳び箱が飛んでいるかのような映像が流れている。時には中に人が入り操縦しているかのようにも見える。
 「跳び箱が飛ぶ!」、全くばかげた発想である。UFOが飛んでいるのを目撃するよりも非日常の出来事である。笹埜は「あほらしい」と評されれば本望と言う。真摯にナンセンスユーモアを追求する「おかしみ」が笹埜にはある。

コンテンポラリー アート ギャラリー Zone 代表 中谷 徹


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