Carlos Richardson Exhibition, "Helix Series"
カルロス・リチャードソン展「HELIX SERIES」

6月13日(土)〜6月25日(木)、12:00〜18:00(水・金休廊)


へリックス山の頂には十字架のモニュメントがある。そこは私の家からさほど離れておらず、時間の経過とともに刻々と変化している十字架の表情を、毎日目にできる。
十字架をテーマとして撮影をはじめ、数か月が経過した頃、私は、その色彩、質感、形態、線、これらのお互いの関係性に、興味を抱くようになった。イメージを切り取ったり、画面全体を調整したりして構図を決めているうちに、十字架が宗教的な象徴ではなく、抽象的な立体物へと、さらに逆行するかのように次第にイリュージョンが消滅し平面へと、光と色彩により還元されてきた。イメージがより抽象的に捉えられるに従って、その形態はより平面へと変質していった。これにより、その表層の色彩や明暗の諧調は、写真というよりも、より絵画や版画のそれに近づいてきた。
これらの作品は、イエール大学時代に教わった、ジョゼフ・アルバースの作品、「正方形賛歌」や「ヴァリアント」の連作に影響を受けている。また、クロード・モネの「積みわら」が、屋外での季節、空気、色彩の変化にテーマを求めている点が、私と同じで共感を抱いている。
(カルロス・リチャードソン)


*写真の作品は、「HELIX SERIES」写真、紙


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