Shuichi Hashimoto Landscape Exhibition
橋本修一の風景画展「風景浴『山の時間』」

2011年6月18日(土)〜6月30日(木) 12:00〜18:00 水金は休廊
アーティストトーク「風景の記憶の中を歩く」:6月25日(土)午後4時〜5時


私の風景画と制作の手法について
人は撮影した写真を見ることで記憶がよみがえります。私は撮影した写真を見ながらコンピューターで、その風景を描きます。しかし、描きたいのは、風景そのものではなく、呼び起こされた記憶です。それらは、光と空気の中で遊ぶ色彩であったり、風景に出逢って呼び覚まされた自身の中に眠る世界かもしれません。私は写真を見ながら、写真に映っらない物を描こうとします。ベジェ曲線で風景を一度パーツや色彩に分解し、再び組み合わせることで、再構築していきます。それぞれのパーツは、必ずしも具象的な形にはならず、単純化されたり、文様の様になったり、時には、飛び跳ねる単なる色彩の塊として表現されます。
 再構築された風景をコンピューター上で分版して原盤を作ります。それは、版画の様に刷り色ではなく、遠近の位置関係の5〜10枚のレイヤーに分けます。ベジェ曲線で描かれた原板としての絵にはサイズは存在せず理論上、無限に大きくする事が出来ます。これらの原板から最終的なサイズを決定して、各レイヤー事に画像処理ソフトに出力します。さらに画像処理ソフト上で、空気や光を表現する為のレイヤーを間に幾つか挿入し、様々な気象現象の表現を試みます。すなわち、1枚の原盤で全く違った幾つかの気象条件の絵が出力可能になります。これは、私の記憶を絵の中に定着させる為の重要な過程です。それらの中から、私の記憶に一番近い状態のデータを保存し、最後にレイヤーを一つに合成する事により、一枚の完成したプリント作品が生まれます。

橋本修一




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