John Dillemuth Exhibition, "Re-collection"
ジョン ディレマス展「回想/Re-collection」

4月13日(土)〜4月25日(木) 12:00〜18:00(水金休廊)


ここ数年間、私は絵の題材として写真を使ってきました。いつも、一連の写真のイメージから得られるテーマ、もしくはコンセプトをもとに作品を作ります。バッファロー 大学の卒業制作展では高校のイヤーブックから同級生の肖像の連作を制作しました。ロスアンゼルスのアートコア(ギャラリー)では、料理やインテリアの雑誌から借用したイメージを題材に、「ベッドと浴室」といったテーマで作品を発表しました。ドイツのコロンで展示した作品「石鹸の泡」は、叔父が50年代、60年代に撮った農場の写真のイメージからインスピレーションを得ました。

今回の個展では、私が住んでいる家の以前の住人が残していった家族のスナップ写真を使っています。私は、写真の所有者に会ったこともないし、題材になっている物を見たこともありません。他人の家族写真を覗き見るのは病的で刺激的な経験でしたが、私にとって、この家族写真は、面白い絵の題材でしかありませんでした。しかし、なにか家族の大切な瞬間に土足でずかずかと入り込んでいくような気がしました。

私の初期の作品の多くは、絵画の主題や、スタイルに一風変わった方法を用いて、窃視症的な要素を表現しています。このプロジェクトでは、私は単に窃視者ではなく個人の記録の改ざん者でもあるように思えます。そこから生じる新たな意味を、観客はどう捉えるのでしょうか。

ジョン ディレマス


John Dillemuth http://www.art-gallery-zone.com/zone/artist2/john.htm


案内に掲載の作品
"At the Table" 2013 Acrylic on paper 16"×23"


Group Exhibition, “PRISM 2013”
グループ展「PRISM 2013」

3月23日(土)〜4月2日(火)12:00〜18:00(水金休廊)

アーティストトーク&レセプション
3月30日(土)午後4時〜6時

参加アーティスト/岡宏之、岡村ヒロシ、田中加織、中崎宣弘、西嶋みゆき、西田真弓、わにぶちみき


私はアメリカのカリフォルニア州にあるサンディエゴと言う町に住んでいる。そこには、トムクルーズが主演した映画「トップガン」のミラマー海軍航空基地がある。通勤には、いつも基地の中を貫いている道を利用する。丁度、今頃が雨季にあたり、にわか雨が多発する。つい最近、雨上がりに突然、巨大な虹に遭遇した。

ミラマーロードとカーニービラロードの交差点を右に入りしばらく行くと、左手に降って湧いたような唐突さで山塊が目に入る。虹は、その山裾から天空高くせり上がり、遙かかなたに連なる山稜に沈む。天空の中ほどからは、7色の色相の束が滲み出るように空を染め、巨大な虹のエアーショーが繰り広げられていた。空に描かれた自然の妙技に感嘆しながらも、ふと、今月に開かれる「グループ展PRISM」に思いを馳せた。

毎年、「グループ展PRISM」では、7人のアーティストが描く「虹」をZoneから発信している。日本では、各地に虹の端が地面に接する所には黄金が埋まっているという伝承があるそうだ。それを信じているわけではないが、最近「グループ展PRISM」が巡ってくるたびに、Zoneには、きっと黄金が埋まっているに違いないと確信に近いものを感じている。今年も春の訪れと共に、Zoneの小さな空間に巨大な「虹」のエアーショーが繰り広げられる。いつの日か黄金を発掘したいものだと、楽しみにしている。

コンテンポラリーアートギャラリーZone 代表 中谷 徹


*画像をクリックすると大きくしてご覧いただけます。


Zone Theme Exhibition 2012, "AGING"
Zone テーマ展 2012 「AGING(老化)」

2012年12月20日(木)〜29日(土) 12:00〜18:00(金曜休廊)


参加アーティスト/
麻谷宏、浅山美由紀、伊佐地恵子、入江陽子、小泉光子、笹埜能史、篠原克治、しまだそう、杉本晋一、中谷徹、麻留也、やたみのり、ヤマダ ヒデキ、アーロン モスコウィッツ (Aaron Moskowitz)、ヴァロー リベルト(Vallo Riberto)、ジム カーティス(Jim Curtis)、ジョシュア ミラー(Joshua Miller)、ジョン ディレマス(John Dillemuth)、メアリー マゲーリ(Mary Maughelli)、リサ グレイ(Lisa Gray)



<テーマコンセプト>

「高齢化社会」という言葉が社会をにぎわせて久しい。平均寿命が延び、出生率の低下に伴って人口が減少し、「老人」の人口全体に占める割合が 増加したことによる。

老化は、個々の細胞のレベルでは、生まれた直後から始まると言われている。このことは「人間の老化」は厳然たる事実であり、何人も否定することはできない。今日、ライフスパンが長くなり、どのように生き、いかに終着点に到達するかが、あらためて問われている。今この瞬間、「生」を享受している者にとって、表現者として、避けて通れない課題ではないだろうか。

「生」が日常であり、「死」が非日常であるのなら、生活空間が日常であり、アート空間が非日常であるのなら、日常と非日常が交錯する場であるZoneの空間は、まさに「生」と「死」そして「その過程」を語るのにうってつけの「場」である。

生きることで生成する点、線、面、空間そして時間でもって、人間の生の営みをあるがままに、Zoneの「場」に描出し、ハレの儀式を粛々と執り行おうではないか。「生きる」と「老いる」は同義語であるのだから。


若いときには、われわれは愛するために生きる。年をとると生きるため愛する。(ラヴルモン)


So Shimada Exhibition
しまだそう個展「0≒Be式」

2012年11月10日(土)〜11月22日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク:11月17日(土)午後4時〜5時

私の描く絵画には様々なモノが描かれている。ふと見渡せば、あらゆる所であらゆる物が影響しあい、微妙な力関係は常に押し合いへし合いしている。
多重にかさなった層の中で、皆が絡まりあっている。膠着ではなく、流動を求めている。
それは、きっと私が、自立、分断、個人、一つで完結したモノ(人)の存在を信じてはいないからだ。

しまだそう

案内に掲載の作品
「ここは小さな世界です」
アクリル、キャンバス 1455×1455mm


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