Group Exhibition, “PRISM 2013”
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グループ展「PRISM 2013」
3月23日(土)〜4月2日(火)12:00〜18:00(水金休廊)
アーティストトーク&レセプション 3月30日(土)午後4時〜6時
参加アーティスト/岡宏之、岡村ヒロシ、田中加織、中崎宣弘、西嶋みゆき、西田真弓、わにぶちみき
私はアメリカのカリフォルニア州にあるサンディエゴと言う町に住んでいる。そこには、トムクルーズが主演した映画「トップガン」のミラマー海軍航空基地がある。通勤には、いつも基地の中を貫いている道を利用する。丁度、今頃が雨季にあたり、にわか雨が多発する。つい最近、雨上がりに突然、巨大な虹に遭遇した。
ミラマーロードとカーニービラロードの交差点を右に入りしばらく行くと、左手に降って湧いたような唐突さで山塊が目に入る。虹は、その山裾から天空高くせり上がり、遙かかなたに連なる山稜に沈む。天空の中ほどからは、7色の色相の束が滲み出るように空を染め、巨大な虹のエアーショーが繰り広げられていた。空に描かれた自然の妙技に感嘆しながらも、ふと、今月に開かれる「グループ展PRISM」に思いを馳せた。
毎年、「グループ展PRISM」では、7人のアーティストが描く「虹」をZoneから発信している。日本では、各地に虹の端が地面に接する所には黄金が埋まっているという伝承があるそうだ。それを信じているわけではないが、最近「グループ展PRISM」が巡ってくるたびに、Zoneには、きっと黄金が埋まっているに違いないと確信に近いものを感じている。今年も春の訪れと共に、Zoneの小さな空間に巨大な「虹」のエアーショーが繰り広げられる。いつの日か黄金を発掘したいものだと、楽しみにしている。
コンテンポラリーアートギャラリーZone 代表 中谷 徹
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Zone Theme Exhibition 2012, "AGING"
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Zone テーマ展 2012 「AGING(老化)」
2012年12月20日(木)〜29日(土) 12:00〜18:00(金曜休廊)
参加アーティスト/ 麻谷宏、浅山美由紀、伊佐地恵子、入江陽子、小泉光子、笹埜能史、篠原克治、しまだそう、杉本晋一、中谷徹、麻留也、やたみのり、ヤマダ ヒデキ、アーロン モスコウィッツ (Aaron Moskowitz)、ヴァロー リベルト(Vallo Riberto)、ジム カーティス(Jim Curtis)、ジョシュア ミラー(Joshua Miller)、ジョン ディレマス(John Dillemuth)、メアリー マゲーリ(Mary Maughelli)、リサ グレイ(Lisa Gray)
<テーマコンセプト>
「高齢化社会」という言葉が社会をにぎわせて久しい。平均寿命が延び、出生率の低下に伴って人口が減少し、「老人」の人口全体に占める割合が 増加したことによる。
老化は、個々の細胞のレベルでは、生まれた直後から始まると言われている。このことは「人間の老化」は厳然たる事実であり、何人も否定することはできない。今日、ライフスパンが長くなり、どのように生き、いかに終着点に到達するかが、あらためて問われている。今この瞬間、「生」を享受している者にとって、表現者として、避けて通れない課題ではないだろうか。
「生」が日常であり、「死」が非日常であるのなら、生活空間が日常であり、アート空間が非日常であるのなら、日常と非日常が交錯する場であるZoneの空間は、まさに「生」と「死」そして「その過程」を語るのにうってつけの「場」である。
生きることで生成する点、線、面、空間そして時間でもって、人間の生の営みをあるがままに、Zoneの「場」に描出し、ハレの儀式を粛々と執り行おうではないか。「生きる」と「老いる」は同義語であるのだから。
若いときには、われわれは愛するために生きる。年をとると生きるため愛する。(ラヴルモン)
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しまだそう個展「0≒Be式」
2012年11月10日(土)〜11月22日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊) アーティストトーク:11月17日(土)午後4時〜5時
私の描く絵画には様々なモノが描かれている。ふと見渡せば、あらゆる所であらゆる物が影響しあい、微妙な力関係は常に押し合いへし合いしている。 多重にかさなった層の中で、皆が絡まりあっている。膠着ではなく、流動を求めている。 それは、きっと私が、自立、分断、個人、一つで完結したモノ(人)の存在を信じてはいないからだ。
しまだそう
案内に掲載の作品 「ここは小さな世界です」 アクリル、キャンバス 1455×1455mm
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MARUYA Exhibition, "Portrait Moment"
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麻留也展「時の肖像」
2012年10月15日(月)〜10月28日(日) 12:00〜18:00(水・金休廊) アーティストトーク:10月27日(土)午後4時〜5時
私の描く絵は、そのモチーフの殆どが花です。 ”花を描く人” と言われているかも知れません。 でも、目を凝らして見る、その先にあるものは、花の姿をした別の何かで、自分自身もそれが何なのか 未だ解らずにいます。 でもそれは、絵を見てくれた人の目に映った姿で良いと 思っています。 ある人にはそれが「女性」に見えたり、ある人には「傷」に見えたり、「悦び」の瞬間だったり、「悲嘆」の中だったり。 私にとっての花は、音楽家にとっての音符であり、詩人にとっての文字のようなものだと思っています。 旋律や言葉が生まれた瞬間に、ただの音符や文字はその姿ではなくなり、美しい調べとなって、音楽に、詩になるように、花も花でなくなる。そして、絵でさえなくなってもよいと思っています。
目の前にあるモチーフの、それの持つ刹那の時間(とき)を捉え、ただ描写する ”Portrait Moment” は、私の普遍のテーマなのかも知れません。
麻留也
案内に記載の作品 「時の肖像」から 2012年 オイルパステル/和紙 750×750mm
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