John Yoyogi Fortes Exhibition, " Round Trip"
ジョン 代々木 フォーテス 展
「Round Trip(往復旅行)」

7月13日(月)〜28日(火)、12:00〜18:00(水・金休廊)


私の作品はテーマがはっきりと現れているわけではないが、自己探求的な面がある。あらゆるものからインスピレーションを受けるが、特にブラックユーモアや荒削りで奇妙で素朴なものの「美」に強く惹かれる。
作品を読み解く糸口として、ユーモア、文章、コミックのイメージなどを援用するが、鑑賞者は私の意図をそのまま受け取る必要はないし、そうして欲しいとも思わない。作品は見る人にとって親しみやすく、分かりやすいものであってほしいとは思うが、そのことには影響されずに制作している。
絵を描き始めるときには、結果を考えず、キャンバスに下地の色やイメージを思いつくままに置いていく。そして、ある時点で、それらの色、形の関係性が築き上げられていく。
そのうち、身近なものをテーマにした “ゆるい”物語が作られることになる。これができると、テーマの方向性が決まってきて、何が必要で、そうでないかを取捨選択しながら完成に近づいていく。よく文章を描き込んで、物語を付け加えたり、イメージと対抗させたりしている。時には、言葉ができたり、新しい意味が付加されたりすることもある。それは、ダジャレだったり解説だったりする。
結局、キャンバス上で、どのように自分のことが明らかにされているかに興味を持っているのだ。
(ジョン 代々木 フォーテス)


Carlos Richardson Exhibition, "Helix Series"
カルロス・リチャードソン展「HELIX SERIES」

6月13日(土)〜6月25日(木)、12:00〜18:00(水・金休廊)


へリックス山の頂には十字架のモニュメントがある。そこは私の家からさほど離れておらず、時間の経過とともに刻々と変化している十字架の表情を、毎日目にできる。
十字架をテーマとして撮影をはじめ、数か月が経過した頃、私は、その色彩、質感、形態、線、これらのお互いの関係性に、興味を抱くようになった。イメージを切り取ったり、画面全体を調整したりして構図を決めているうちに、十字架が宗教的な象徴ではなく、抽象的な立体物へと、さらに逆行するかのように次第にイリュージョンが消滅し平面へと、光と色彩により還元されてきた。イメージがより抽象的に捉えられるに従って、その形態はより平面へと変質していった。これにより、その表層の色彩や明暗の諧調は、写真というよりも、より絵画や版画のそれに近づいてきた。
これらの作品は、イエール大学時代に教わった、ジョゼフ・アルバースの作品、「正方形賛歌」や「ヴァリアント」の連作に影響を受けている。また、クロード・モネの「積みわら」が、屋外での季節、空気、色彩の変化にテーマを求めている点が、私と同じで共感を抱いている。
(カルロス・リチャードソン)


*写真の作品は、「HELIX SERIES」写真、紙


Masayo Masuda Exhibition, “PORTRAIT”
益田雅代 個展「PORTRAIT(肖像画)」

5月16日(土)〜5月28日(木)、12:00〜18:00(水・金休廊)

アーティストトーク:5月23日(土)午後4時〜5時


今回初めてコンテンポラリーアートギャラリーZoneで個展を開く事になりました。昨年の「グループ展 PRISM 2014」に参加させて頂き、この度の個展に今からわくわくしています。
近年は、主に植物をテーマに作品を発表して来ましたが、今回は「植物を描く視点で人物を描き」ます。
私の絵はカンバスと言う限られた平面の中に、折り紙のように切り取った色の構成をして行きます。これは日本人ならではの物の見方とも言え、日本画、主に琳派に通じるものがあると言われました。ヨーロッパでは、「あじさい」の花の絵が巡回しましたが、カンバスに油絵の具でこの様な描き方、塗り方があるのかと驚かれ、人気投票で賞を頂きました。 油絵なのに日本画みたいだと言うのが私の絵画です。画面も立体感を出さずに、フラットに描いています。これが逆に平面での空間を表すのです。
そして描く対象には、花でも草でも、鉱物や水、空気、宇宙までも、人格があると思い、今どんな気持ちだろう、どんな感じだろう、とその対象に語りかけ、寄り添い描いています。今回は花や植物ではなく人物を描きますが、私にとっては花と同じです。花に問いかけるように、人物にも問いかけます。「花は人。 人は花。」
そして画面の中に宇宙を見ます。人物は、生きて宇宙に繋がっている。描き手も含めて全てが宇宙の中にある。そういう世界観を表現しました。そして私の心の中の世界観に繋がりました。人物の中に私が溶け込んで、「全ては私。全ては宇宙。」なのです。
これまでの自分の人生をクリエイティブに昇華して、自分のオリジナルを創り上げ、自分の価値観を大事に「益田雅代の世界」を発表出来たらと思っています。
お時間がございましたら、是非ご高覧頂きたく、お願い申し上げます。

(益田雅代)


Saori Takemura Exhibition
竹村沙織 展「これまでと、これからと」

4月13日(月)〜4月23日(木) 、12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク&レセプション:4月18日(土)午後3時〜5時



タイトルにつけた様にこれまでの自分自身、これからの自分自身がどの様に変化していくのか、これから何を感じ、何を思って生きていくのか、今までの自分を振り返り、そしてこれからの自分の人生に興味を抱き制作してきました。
人は常に進化していきます。

その時の環境、その時の場所、その時周りにいる人たち、その時の空気、その時の匂い…
一瞬一瞬がもう二度と戻らない時間であり、戻らなくてもいい時間なのかもしれません。

私の描く絵は、どれも植物を中心として描いています。それは、植物はとても儚いものと同時に人を惹きつけるものでもあるからです。そこに日々自分が感じた思いや抑えきれなかった感情を外に吐き出すように色や形で表現しています。隙間を埋め尽くす様にある無数の粒は、何かをうめて、うめて、うめつくしてしまいたいと思う感情からきています。私は、これからもずっとこの無数の粒をうめつくしていくと思います。

今回の展覧会では、二年前初めて描き始めた時の作品から今現在の作品を展示させていただいています。その時その時の変化を見て感じていただければと思います。

(竹村沙織)


Group Exhibition, “PRISM 2015”

「グループ展PRISM 2015」

3月21日(土)〜4月2日(木)、12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク&レセプション:3月22日(日) 午後4時〜6時

参加アーティスト:黒丸、野尻恵美、深幸治、溝口亜紗、百合野美沙子、米田由美、JULIAN ROGERS(ジュリアン・ロジャース)


Zone Theme Exhibition 2014
Zoneテーマ展2014「不純美術作品展」

12月13日(土)〜28日(日)、12:00〜18:00(水・金休廊)

参加アーティスト:伊佐地恵子、小泉光子、酒井俊明、笹埜能史、ジョシュア・ミラー、ジョン・ディレマス、杉本晋一、長野久人、橋本あやめ、橋本修一、麻留也、やたみのり、山本修司、ヴァロー・リベルト


「非純粋美術」は応用美術になるのだろうか? 
「非応用美術」は純粋美術になるのだろうか?

昔からイラストレーションは純粋美術(絵画)か応用美術かが、よく議論されている。横尾忠則氏の作品や「画家宣言」などを持ち出すまでもなく、両者の境界は曖昧である。それは双方に表現、感性、精神面において共通するものがあるからだろう。一般に、応用美術は実用的価値と芸術的価値(芸術的価値とは何かは、さておき)があるとされる。一方、純粋美術は純粋に芸術的価値を追求した結果、生まれたものだという。端的にいえば、両者の相違点は、ある用途のために創出されたか、自己の内面の表出かに由ることになる。

19世紀の半ばにフランスで「芸術のための芸術」(芸術至上主義)が提唱されるまでは、このような美術の概念を二分するような考え方はなかった。もっとも、日本では芸術と言う名称も概念すらも、明治の初頭に西周が「Art」を「芸術」と翻訳するまでは存在しなかった。それ以前の日本の視覚芸術と言えるものはすべて用途があった。仏像の彫り師も屏風の絵師も皆芸術家ではなく「職人」(工匠)だったのだ。

近年、「パブリックアート」と言って、公共的な空間の魅力を高めるために、あるいは「地域アート」と言って、町おこし(地域活性化)のために、「用途」を目的とした美術作品が設置されたり芸術祭が開かれたりしている。また美術鑑賞の在り方も、ただ見るだけではなく、体験型、参加型と、多様化している。これまでの「芸術のための芸術」では考えられない純粋美術に「実用的価値」が付加されるようになってきた。時と共に、確かに美術の概念は変貌している。今までのような二分法は、消滅しつつある。いまさら、歴史は右肩上がりに発展するとは考えないが、かといって、江戸時代へ逆行するとも思えない。せっかく獲得した芸術の自律性を消失させてはならないと思う。芸術はそれ自身のために存在しなければならない。そのためにも「芸術」の意味を再考してみる時期なのではないだろうか。

江戸時代のように、味噌も〇も一緒であろうと、あったかどうかわからないポストモダン後の現在であろうと、どのような表現形態でも、先ず、作家は内発的な関心と要請に照らして、自らの立ち位置をしっかりと見つめ判断すればよいのではないか。制作に際して、諸々の過程で生じる問題は二義的なものにしか過ぎない。年末のZoneテーマ展、「不純美術作品展」は、もう一度「純粋美術」とは何かを問う展覧会にしていきたい。
(中谷 徹)


Hiroshi Okamura Exhibition
岡村ヒロシ 展「労働からみえるもの」

11月15日(土)〜11月27日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク :11月22日(土)午後4時〜5時
*11月22日(土) 正午〜4時 桜井市場100円商店街に参加します。


アーティスト・ステートメント

「人」を見つめるとき、普段私たちは人を「自然物」としてはあまり捉えません。人は必ず何らかの「労働」に携わっています。その労働との関わりが深みを増すと、まるで山中森深くに生息する美しい野生の景色にも似た輝きを放ちます。私は、人の人たる美しさの一片をその方へ捧げたいです。

現在の制作では、「人」の一断片「労働」に焦点を置き、取材時の状況全てがあって撮影できた一枚の「画像」と「スキャン画像」。それを一つの「結果」であり「全体」とする枠組みとして制作に関わることを専らとしています。

労働。とりわけ「働く人」の何気ない普段の作業。しかもその一瞬の技能の出来事には、あまりにも膨大な事柄が営々と続いてきて今があってこれからも続く。人が人たり得る営みに触れると自ずと心の中で頭を垂れる私なのですが、モデルになって頂ける方との出会い。承諾。取材。制作。…と、「縁」がなければ一切成り立たないことは確かな事です。
そこに重要な事柄を感じて制作しています。しかしこれら全て後付けで感じている事柄でもあります。
出発点はいつも、その方の仕事をされている姿の中に全てがあり、自然と同じく絶妙な連関性を完結させている一瞬の「全体感」を何らかの形に留めておかなければ…という想いです。


案内に掲載の作品
「塗装職人親方 木村一彦 201207 no,8」 マット紙にデジタルプリント
協力 : 木村塗装 木村一彦 / 画像スキャン : 株式会社プロスキャン / 制作 : パキラ木工


Miki Wanibuchi Exhibition, "Touch THE BOUNDARY"
わにぶちみき個展
「Touch the boundary」

10月11日(土)〜23日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
オープニングレセプション&トーク:
10月12日(日)午後4時〜


アーティストステートメント

わたしの制作の中心は「境界線」を追うことにあります。それはちょうど自己と世界、または人の内と外とを分けるような境界線です。それを描くことはわたし自身にとって、自分というもの、世界というものの輪郭を知るための重要な側面を持っていますが、それ以上に観る人にとってもそこに境界があるのだろうと気づかせることを目的としています。それがひいては本当の意味で、人々が他人と世界とを知ることの第一歩になると考えるからです。

近年の作品では、白い画面を、観る人と絵の向こう側を隔てる境界として描いています。作家が絵を描くとき、その背景には何があるのか。キャンバスという物質から、伝えようとするイメージになるまでのその境目にクローズアップする。そこには作家として、世界と関わった事実があるべきであると考えます。ほとんどを白で覆った作品には親切な説明的要素はおよそ見当たりません。しかし、わずかにキャンバスの縁に見え隠れするヒントから、「境界」を意識させること、作家の背景を想像させること、そしてそのうえで観る人の想像力を研ぎ澄ますことができればと考えています。

個展「Touch the boundary」では、キャンバスの上からギャラリー空間全体へと場所を移し、表現することに挑戦します。 “「市場」という日常的な空間の中”に開かれた“境界線の無い”ギャラリーに、境界線はほんとうに存在しないのか。実際に空間を触り(=Touch)その境界(the boundary)を探ります。そしてその向こうにあるものは――?桜井市場という風景を、その境界のあたりに作家の行為の軌跡とともに少しのヒントを残しながら展示します。そして観る人はそれを、もうひとつの境界を隔てて二次的に目撃する。そのものを同時に見ることはできない、けれど、観る人にその境目を歩いてもらい、そこで各々の記憶と想像力で実物と照らし合わせながら鑑賞していただきたいと思います。行ったり来たり、その不安定な境目はあなたにどんな感触をもたらすでしょうか。

(わにぶちみき)


わにぶちみきのウェブサイト
http://www.mikiwanibuchi.com/


Hisato Nagano Exhibition
長野久人 個展「五虫人」

9月13日(土)〜9月25日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク :9月20日(土)午後4時〜5時


アーティスト・ステートメント

「五虫」を使い始めたのは1995年の作品「五虫のメガネ」からです。五虫とは、五行配当の一つです。五行は陰陽五行として使われることが多い言葉です。19年間五虫のシリーズをやってもいまだに五虫の意味が知られることがないのは現代語からは遠く離れた概念だからでしょう。陰陽五行は易、四柱推命、気学、風水、鍼灸、漢方医学などの基礎となる概念です。この分野において発達、応用されてきた経緯から哲学として極まったというより実学によって支持を得ている思想です。中国で生まれ広く東アジアで支持されてきた経緯があります。日本の自然はこの循環の思想を受け入れる自然を持っています。気候風土もこの思想を生んだ東アジアの豊饒な自然の一部をなすものです。

五行に配当されている文字は

木  火  土  金  水

鱗  羽  倮  毛  介

この文字を見ているだけで様々な発想が生まれるのです。個展「五虫人」は五行の原理的な意味からは大きく逸脱するものです。作品は大きく飛躍した形象を持って出現するでしょう。

(長野久人)


案内に掲載の作品は、「五虫人―水」(部分)


Kaori Tanaka Exhibition
田中加織 個展「月山水ナガルル」

7月12日(土)〜7月24日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク:7月19日(土)午後4時〜5時


田中さんは今年2月、Zone主催のサンディエゴ日本友好庭園(アメリカ、カリフォルニア州)でのグループ展「Nature Explored: Interpretation of Japanese Landscape」に参加されました。伝統的な日本画・山水画からの様式化された形態、その反復による画面構成は、蛍光色を思わせるその大胆な配色と相まってアメリカの観客に新進気鋭の作家として強烈な印象を残しました。


アーティスト・ステートメント

日本庭園などの人工的自然物の風景や空間をもとに日本的思想や自然観。
そこから見え隠れする人の意識を、自然的から程遠い鮮やかな色合いで描く事により、虚構と現実の曖昧な美しさから、人の作りし概念や意識を揺り動かす作品を作っています。

今回の展示では日本にとって意味深い、信仰としての富士山を含め、月の光や山水の神秘性を見せたいと思います。
(田中加織)


案内に掲載の作品
「富士山水」(部分) 2013年 キャンバスに油彩 90cm×90cm変形 

田中加織のウェブサイト
http://garden-kaoritanaka.jimdo.com/


Mitsuko Koizumi Exhibition
小泉光子展「気モチマーケット」(二面性シリーズ)

6月14日(土)〜6月26日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク:6月21日(土)午後4時〜5時


アーティスト・ステートメント

Zoneさんで2回目の個展を開かせていただくことになりました。
前回は個展準備中にガンが発覚。手術2日後には東北大震災が起きました。
そのショックは自分の病気を遥かに越えたものでした。
そして自分にできることをしようと手術入院中にも制作し、抗ガン剤入院の前に搬入。
個展中は入院で在廊叶わず、梶山さんには計り知れずお世話になり、見ていただいた皆様から励まされ、どれだけ力をいただいたかしれません。ありがとうございました。
私はその後抗ガン剤治療を断続的に続けながら生きております。

今回のタイトルは「気モチマーケット」。マーケットという発想は阪急桜井市場にあるZoneさんでこそのものですが、気モチとは私が今制作する上で一番重要に思っていることなのです。
単純な行為から生まれる私の作品は美術という高みに登るのではなく、現代美術という美術の異次元にむしろ平行移動していき、その存在の根本はモノではなく気モチなのです。作品にこめた私の気モチをならべます。

作品は昨年暮れから取り組んでいる、1つの行為で2つの作品ができるシリーズです。これを私は「二面性」と名付けました。線を引く時、色を塗る時、2つのものを同時に作るには仕組みが必要となります。そこに表れる2つのモノは二面性を表し、その二面性は多面性の一種ではありません。1人の人間の人生をその人間本人の目から見る時と、他者から見る時と、そこには多面性が存在するのではなく二面性だけが存在すると考えます。なぜなら私とあなたが、あなたと私が、当人であり、他者であるからです。
昔から既製品を使った作品が多い私ですが、今回もすでに存在している物体を物語性を持たせるために用いようと思っています。キャンバス作品にも取り組みます。キャンバスも1つの既製品として物語性を持たせてみたいと取りくんでいます。「気モチマーケット」開店へ向けてきりきり舞いでがんばります。お楽しみに!

(小泉光子)


2011年「小泉光子個展」:http://www.art-gallery-zone.com/zone/exshib3/koizumi.htm
小泉光子プロフィール:http://www.art-gallery-zone.com/zone/artist/koizumi.htm

小泉光子展によせて―ギャラリーがギャラリーであること(中谷 徹):http://www.art-gallery-zone.com/news.htm
気モチマーケット+VERSEAU pop-up shop at Contemporary Art Gallery Zone




Minori Yata Exhibition
やた みのり展「砂漠の風景―残照」

5月17日(土)〜5月29日(木) 12:00〜18:00(水・金休廊)
アーティストトーク:5月24日(土)午後4時〜5時

やたみのりさんはカリフォルニア大学サンディエゴ校の大学院在学中、教授であり、ニューヨークのアーティストであるFaith Ringgoldと知り合い、ローアートと見なされていたキルトがファインアートの表現手段として使われていることを知り、キルトの制作を始めました。
絵画、彫刻、インスタレーション、パーフォーマンス、音楽、詩と幅広いメディアで作品を発表してきた みのりさんですが、今回は現代アートとしてのキルトを発表します。


様々な人々の喜怒哀楽を
縫っているような 想い

布のもつ歴史
布のもつ役割
布のもつ価値
布のもつ美しさ 暖かさ テクスチャー

様々な想いが 私を 切なくしました

生きているから キルトを縫えるんだ 
生きているから 味わえる 様々な経験 

ありがとう

様々な端切れの布を使って手縫いで繋いで行くと言う事は、様々な人々の人生の歩みと生活を、切り貼りするのと同じ様に感じる。其れと共に生活の歴史につながる機械の発明や製作、材料、其れに携わる人々の生活、その歴史 そしてそれによって現代の私達の生活の基盤となって支えられている事を、一針 一針縫う毎に感じられる。布一つを作る事でも数えきれない人々が携わっている事が解る。
針 糸 ハサミ 指ぬき、等等 各々の材料が如何にして私達の現実に入って来るかを辿って行けば、地球の歴史 自然の摂理と限りない繋がりが針のメの一つ一つにつながって来る事に気がつく。私達は地球と言う此の現実の世界で全てにつながっていて、地球上の全てのものは、必要な物だからあるのだと言う所に行き着く。
ウラニュームであれ、小さな虫でも草でも木でも動物でも、、、人間も良い悪いでは判断の出来ない世界が地球であり宇宙である様に思われて来る。全ての人々も此の地球を支えて行くのに必要なのだと言えるのではないだろうか、、、一つでも傷つき破壊されれば地球の宇宙のバランスが崩れて、私達人間のバランスが崩れると共に他のスピーシィーも同じ様にバランスが崩れていくのではないかと、、、思われて来るのは 私だけの想いでしょうか、、?、、、
(やたみのり)


案内に掲載の作品
「砂漠の風景―残照」(部分) 2014年 パッチワークキルト 212cm×177cm

http://www.art-gallery-zone.com/zone/artist/minori.htm


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