「私、他者、世界、生 ―現実を超える現実―」2016年12月10日〜12月27日

"The Surreal and The Existential"

キュレーター:京谷裕彰
アーティスト:OKA 川崎瞳 松平莉奈 松元悠 百合野美沙子

展覧会コンセプト
http://zatsuzatsukyoyasai.blogspot.jp/2016/12/blog-post.html


2016秋 桜井市場コレクション 桜井市場ファッションショー

展示:10月9日〜10月18日
ファッションショー:10月9日、10月16日 

キューレション:溝口亜紗
ダンスパフォーマンス:素我螺部

「桜井市場」は、築60年ほどの古寂びた木造の市場である。かつては多くのお客さんで賑わっていたそうだが、今は往時の面影はない。この市場の一角に、場違いのようにコンテンポラリーアートギャラリーZoneがある。
今回は、この市場の細長くウナギの寝床の様な通路をファッションショーでおなじみのランウエイに、ギャラリースペースを舞台に見立て、この全く異質の空間でのパフォーマンスを企画する。
アーティストの溝口亜紗氏をキューレーターに迎え、Zoneギャラリーとのコラボレーションでサイトスペシフィックなパフォーマンスを開催する。市場の店主や通行人を巻き込み、協働することでこれまでにない全く新しいパフォーマンスを企図している。
このパフォーマンスが桜井市場という「場」をいかに異化、非日常化できるか、ぜひご高覧いただきたい。
(中谷徹)


百合野美沙子展「日々うつつ」2016年8月20日〜9月3日

―心の底から日々浮かびあがる光景は、おどろおどろしく、不条理です。―

アーティスト・ステートメント
私は自分の心の中の光景を絵に描いています。その光景は日ごろの生活の中で、ふと浮かびあがってきます。雨の日の傘立てを見た時、寺院の門を見た時、お風呂の浴槽を見た時、ありとあらゆる時、目の前にあるものをきっかけにして、愉快な光景が私の頭の中に広がります。
展覧会のタイトルである「うつつ」は、“現実”という意味がありますが、“幻と現実の間”という意味もあります。私の絵画はまるで幻視のようですが、それらはすべて現実をきっかけにしています。「うつつ」にはそのような思いを込めました。一見ありえないようなことも描いていますが、目に見えるものだけが現実ではありません。私たちの心の奥底には、不謹慎なイメージや、おどろおどろしい光景、不条理が存在しています。絵を通して、誰の心の中にもある意識に焦点を当てていきます。


溝口亜紗個展「戯画 -18禁-」2016年7月9日〜7月21日

アーティスト・ステートメント
幼少期から「アートは人の心に直接問い掛けることができる」と思い、現在まで油彩画を中心に制作を続けてきた。選ぶ題材は、俯瞰した街並みや、人間の欲望などを滑稽に描いた作品が多い。負の感情を描いた絵が、鑑賞者から「面白い」となぜか、思惑とは違う点を指摘される。それは沢山のモチーフや、カオスな場面から色々な面を、それぞれの人が読み取るからと思う。今回は、「戯画」ということに着目して展示・制作をした。飲食するはずの食べ物に人がいたり、グロテスクなもので、目を背けたくなるようなことも、鑑賞した人が知らず眼にしている。それは、絵の中で起きている出来事であるが、実際の現実社会でも隠れているだけで潜んでいる。人間も作品と同じく複雑で、誰にも言えない思いを個々に抱えて現代社会を生活している。アートはその琴線に触れ心を開放する手助けをしてくれる。

作品それぞれに、思いがあるが、個々の作品と鑑賞者が対話し自由に考えてもらいたい。笑い、悲しみ、自由に考える時間になればと思う。


ジュリアン・ロジャーズ展「網膜への挑戦」2016年6月11日〜6月23日

ロジャーズは、昨年、ロサンジェルスACMEギャラリーでの個展において全作品を完売するなど、新進気鋭のアーティストとして注目を集めています。

アーティスト・ステートメント
私が制作する絵画は、自然やその有様を観察し描く伝統的な静物画と考えられます。凸凹した岩肌に様々な果物を配置した静物画、そのテクスチャーや構図、熟達した描写力等々どれをとっても、まさに典型的な静物画といえるでしょう。

しかし、全体に画面が静物画にしては、驚くほど薄暗く処理されているので、観客は描かれているものが何か判然としないのです。写実的に描かれた絵画であるがゆえにかえって、確かめようとする気持ちが働き、それを抑えられなくなるのです。観客は、絵に目を調節させなければならなくなります。しかし、われわれの目は、薄明かりの中では明暗だけを認識しますが、ここではその代わりに観客は新しい色域を獲得することになります。淡い青色や灰色の色域から、黄や赤や橙などの色が見えてくるのです。だが、それらは紛れもなくただの青色であり灰色なのです。

このように、私の絵画の特徴を考えると、抽象画ともとらえられますが、あくまでも静物画として全く新しい領域を求めています。


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