EXHIBITIONS

2010410日(土)〜422日(木)
メアリーマゲーリ展女性と少女
Mary Maughelli Exhibition,"Women and Girls"

アーティスト ステートメント

今回の作品、「女性と少女」と「アートジャーナルからのページ#s1-11」は、同じコンセプトに基づいているが、表面的には違って見える。後者はあまりにもテキストが多くあり、その上、より小さなイメージが重ね合わせられているため、前者(「女性と少女」)よりはるかに余白が多くなった。しかし、両シリーズとも紙が支持体であり、作品の中で扱っているのは、女性のイメージや女性自身を象徴するものだ。それらは、思い出であったり、運動をしている人物の動作であったりする。そして歴史に登場する女性、特にアルテミジア・ジェンティレスキ(Artimesia Gentileschi 1593〜1656、初期イタリアバロック女性アーティスト)の作品の中で描かれた女性を参照し、それらのイメージを織り交ぜて表現している。
「女性と少女」のシリーズは、普通の紙にはない、ぎざぎざの紙の端(耳)をもつTwinrockerの手漉きの紙に写真やゼロックスのコピーイメージをコラージュし、その上に鮮やかな色彩を施している。もう一つのシリーズ、「アートジャーナルからのページ#s1-11」もまた、厚紙で裏打ちされたページにゼロックスのコピーや写真でコラージュし、それにオイルスティックや黒インクで色彩を施している。全ページがコラージュされているが、そのページには大きな茶っぽい円形の染みと、小さな穴が生じている。それは水の入ったシリンダーが、長期間雑誌の上に放置されていて、水が滲み出て、引き起こされたものである。
アートジャーナルからのページ#s1-11」は、今回が初出品である。展示しているすべての作品のサイズは、9インチ×12インチで、2009年に制作されたものである。



ARTIST STATEMENT

"Women and Girls" and "Pages from the Art Journal #s 1 - 11" deal with the same ideas although rather different in look because "Pages from the Art Journal" has so much text and are much whiter with the superimposed images being smaller. These are all works on paper and deal with images of women as well as symbols which are interwoven with memories, action or exercising figures and historical reference to women as depicted in art of the past especially Artimesia Gentileschi.
One series, "Women and Girls" is on Twinrocker hand made paper and has an unusual deckle edge, intense color, and photo and xerox collage. The other series, "Pages from the Art Journal #s 1-11" also uses xerox and photo collage, oil paint sticks, and India ink with collaged pages from the Art Journal but is on Bristol board. The entire page is collaged but it was modified by erosion from water which created a larger brownish circular stain and a smaller hole which was caused by a cylinder containing water being left on top of the magazine for an extended period of time. 
All works were completed in 2009 and are 9 x 12"The "Pages from the Art Journal #s 1-11" have never been shown before.

Mary Maughelli



Mary Maughelli について

1970年、フェミニスト パーフォーマンスがカリフォルニア州の中部に位置するフレスノ州立大学の美術学部に端を発したことはあまり知られていない。そこで、教鞭をとっていたジュディ シカゴ(Judy Chicago)がフェミニスト アート プログラム(Feminist Art Program)を立ち上げ、多くのフェミニスト アーティストを育てた。1年後、シカゴは生徒と共に活動の拠点をLAに移した。
そのムーブメントの真っ只中に、フレスノ州立大学の教授の一人として、メアリー マゲーリはいた。パーフォーマンスこそ行わなかったが、マゲーリを始め、ジョイス エイケンなどの教授たちはシカゴから多大な影響を受けた。その後、メアリーはLAにあるウーマンスペース(Womanspace)のオープニングにシカゴの招待を受けている。メアリーはフェミニストムーブメントに端から関わったアーティストである。

コンテンポラリー アート ギャラリー Zone  代表 中谷 徹

 

 

Girls and Women with Land Forms
(地形と少女と女性)

Women and Girls 2(女性と少女2

Female Torsos and Symbols 6,7
(女性のトルソーとシンボル6,7

Exercising Figures 1,2,3(運動する人物1,2,3

Pages from the Art Journal #5,7
(アートジャーナルからのページ5,7)

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